
ちょっと前に文庫版が出た辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」。メフィスト賞作家ってことでちょっと読みたいなと思ってたんですが,他の本を消化するので手一杯なのでガマンというか,先送りにしてました。
そんな中,先日ふと図書館の前を通った時にそのことを思い出したので置いてあったら借りて読んでみるかと検索端末で探してみる事に。……が置いてなーい。まあ方南図書館は小さいからなー。
かといって他の図書館から回してもらって届くのを待つほど強く読みたいわけじゃないしなー,と逡巡しつつ同一作者の別の本はなにかないかと再検索してみたら「スロウハイツの神様」という本なら置いてあるようで。
パラッと見てみたら5作目くらいの作品の様子。借りてみる事に決めました。なによりひかれたのはカバー裏に書かれたあらすじ。
「猟奇的なファンによる,小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが……」
これってまるで『ひぐらし』みたいじゃん,と思って俄然興味をひかれたんですよね。
実際読んでみたら事件の影響でアニメが自粛されたりするシーンもあって,ほんとよく似た状況。今の『ひぐらし』を取り巻く状況にシンクロしてるかのような錯覚を覚えながら読み終えました。もちろん発行された時期はずっと前,今年の一月とかなので,たまたま僕がこの本を手に取ったタイミングができすぎた偶然みたいなもんだったわけですけど。
で,内容どうだったかというと面白かったです。僕は結構涙腺弱いんで,ゲームとかアニメとかでいとも簡単に涙ボロボロ流してしまうのですが,小説ではあんまり泣けた記憶がなかったりします。どうやら僕の涙腺は音楽や絵とリンクしてるらしいんですね。でもこれは気づいたら泣けてました。いい話です。
『ひぐらし』作者の竜騎士07氏は今の『ひぐらし』バッシング的な世間の風潮に結構凹んでいるようですが,ひょっとするとこの小説を読めば少しは元気がでたりするかもしれないなーとか。
いやダメかな。よく考えてみるとこれって作中で小説を模倣された作者の青年が立ち直れたのはよくある運命的なボーイミーツガール展開によってだもんな。現実にはそうそう救いは簡単には現れないよなあ。
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