冒険の旅:Lethe編(7)


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Ebonheartの教会は、砦と一体となっており広かった。本部というだけあって、たくさんの教会員が控えている。要所要所は帝国軍の兵たちによってよく見張られていた。

Pelagiadで 帝国教会に入信すると決めたとき、Ygfaは「平信徒であることに甘んじず、よりよく教会に奉仕したいならEbonheart教会の扉をたたくといいでしょう」と教えてくれた。彼女の話を真に受けて、こうしてはるばるEbonheartにきたわけだが、話を聞いてみると何のことはない、「平信徒以上の勤め」とは教会に益をもたらすための肉体労働要員の募集であった。教義や教会の歴史について勉強したり、より深い信仰を目指すために瞑想を行ったりするものだとばかり思っていたが、あまりに実践的 即物的な内容に少々面食らった。現代の宗教などこんなものなのだろうか。外に出たばかりのわたしにはまだよくわからないが、軽い幻滅を覚えたことは間違いない。

いま教会は3種の勤めに従事する敬虔なる信徒を募集中だという。わたしは、とりあえず黙って教会員の話を聞くことにした。

「教会の発展と同胞たる信徒のためにあなたができる仕事は以下の3つです。まず、Shrine Sergeant。 教会に仕える戦士となり、信心深い巡礼者の護衛をしたり、邪悪の巣窟を探し出し、その影を払います。

(要するに、教会所属の用心棒か。聞こえはいいが傭兵の類と同じだろう。聖騎士とは程遠い)

「次に lay healerです。恵みによって病める者や傷ついた者を癒し、祝福を授けます。

(医者や治癒術士の真似事か。あいにく治療系の魔法にはたいした心得がない。つまらなそうだ)

「そして、almonerです。これはその・・・・・・教会存続のためと、恵まれない方々の幸せのために、市民の方々から送られる親切心からの寄付を集める聖なる務めです。

(集金係だな。教会もカネで動く。世知辛いものだ)

「信徒Lethe殿。あなたのお時間をどのお仕事に割いていただけますか?」

頭の中で勝手にあれこれ考えていたが、教会員のその問いではっと我に返った。そうか、ここまで聞いたからにはどれか選ばないとまずいのだろう。

「では集金を」
「・・・・・・は、いまなんと?」
「失礼しました。almonerとしての勤めを果たしたいと思います」

さて こうしてわたしは教会をバックに背負った集金係となり、とりあえず同じ地域の住民から寄付を募って歩くことになった。さいわい Ebonheartは帝国教会の信者が多いらしく、ほとんどの人間は快く、自分の懐の許す範囲で寄進を申し出てくれた。

この寄付集めの道中、わたしは一人の男に「ぶっきらぼうな姉ちゃんだ。愛想よくできねえのかよ」と抗議のようなものを受けた。はて。そこで本に書いてあったようなほめ言葉を一つ二つ、笑みを交えて語ってみるとたちまち男は機嫌がよくなり、寄付を弾んでくれた。そうか。人はこういう些細な加減で気分が変わるのだな。覚えておこう。わたしの今後の旅に役立つかもしれない。服装一つで店主の態度がころりと変わったのは先日見た。人は目の前に見えるもの、いま聞こえるものに簡単に影響され 惑わされるのだ。

わたしは想像以上によい働きをしたらしい。寄付の入った金袋を手に教会に戻ると、教会員はその重さを確かめると、満面の笑みを浮かべた。そして、次の仕事を言いつけてきた。はるか北のAld-ruhnへ行って寄付を集めて来いと。

「失礼ですが 旅費の負担などは」
「ございません、almoner Lethe殿。教会は聖なる勤めを果たすことに精一杯なのですよ」
「Ald-ruhnはRedoran家の領地で、土着の宗教が根強いはず。その地で寄付を募るのは無謀ではありませんか」
「神々のご意思あらば、われわれはなさねばならないのです almoner Lethe殿」

そうですか almoner Lethe殿。

多少長めに時間がかかることは伝えて、そそくさと教会を後にした。ここにいるのは性にあわないかもしれない。あと2-3日滞在したら、Ebonheartをいったん離れよう。

 

【Ebonheartにいたるまでの旅の記録】
(おまけ企画の一種です。ここは著者がそのまま地で書きます)

せっかくLetheに新しい服を買ってやったけれど、Pelagiadに寄ったらいるわいるわ、同じ服の人間が。しかもMorrowindの服は大概が男女共用。服のバリエーションは少ないわけでもないけれど、決して多くはないくらいの数でちょっと遊びこむと物足りなくなってしまう。何を着たって必ずどこかで見つかるおそろいの服の人。新しい服プラグインがほしいな。

呪文の練習の一こま。よそ様の家のロックを勝手に空けるLethe。そして閉じる。開ける。また閉じる。たんすの鍵を開けて、中に入っている服を取り出して着てみたりなんかして。

でも盗まないでたんすに戻す。そしてきちんとロック。当然Letheは出かけるとき、家の鍵も呪文でロックする。面倒などと思ってはいけない。これも一つのロールプレイ。