Dagoth Ur's Plans
Dagoth Urの計画



[この文書はTribunal教会の学者と諜報団員がLord Vivecのために用意したものだ]

捕らえた眠れる者(Sleepers)および他のSixth Houseの信者への取調べと、教団信者や夢が原因で狂乱に陥った犠牲者が書いたものの調査、またRed Mountainの悪に対して行われた歴史的なわざについてLord Vivecと会談を行った結果と、さらにこれらを素材として行った広い範囲の推測と推理から、Dagoth Urの、近年のMorrowindに対する敵対行動の動機と目的として最も可能性があるとわれわれが推測したものが以下の記述です。


根本にある目的
Basic Objectives

1. Morrowindに 新たに誕生する神、Akulakhan [第二のNumidium] の信仰を規範とした神政政治を敷く。Akulakhanは Heart of Lorkhanと、Dwemer族 Kagrenacが編み出した技術と儀式によって建造された体を材料として、Dagoth Urによって作られるだろう。Dagoth家の古くより続く血の末裔を、 Akulakhanの神の意思を受けた司祭にまつりあげ、Dagoth UrのSixth HouseをMorrowind全土を支配する政治的な力を持つ家とする。Morrowind を我が物顔で手中に収めている外来のけだものどもと戦うために、Dagoth Urの導きの元ただ一人を支配者にいただく変革をもって、Dunmer統一を図る。[注:Dagoth UrはDwemerの至高の工匠 Kagrenacと同じ見地、同じ動機を持っていることは明らかだ。その結果として、彼はその昔Dwemer族が犯した冒涜にも等しい悪行を繰り返すのである]

訳注:Numidium =Tiber Septimが所有していた機械仕掛けで動く巨人兵器。 The Elder ScrollsシリーズではDaggarfallに登場する。Numidiumについては On Morrowind にも記述がある


2. the Tribunalに対する崇拝が偽りのものであることを暴き、教会関係者の権威と政治的な力を失わせる。[これによってDissident PriestsやNerevarine教団がSixth Houseの支配を受け、あるいは影響を受ける可能性があるが推測の域を出ない]

3. Morrowindから現存するすべての劣等種族、混血種族を一掃する。

4. 帝国勢力をMorrowindより追放する。

5. SkyrimとArgoniaに奪われた、かつての領土を奪還する。

6. Akulakhan信仰をTamrielのすべての民に、現存政治体制の破壊と征服を通じて広める。



Plans to Establish and Expand the Sixth House
Sixth Houseの設立と拡大の計画

段階1: Red MountainをTribunalの侵入者から守る。Akulakhanの作成中はRed Mountainの防御を固め、教会勢力を弱めることによってTribunalがHeart(訳注:Heart of Lorkhan)に接近することがないようにする。秘密裡に第二のNumidiumを作成する。

段階2: 眠っている間に、人々の夢のなかに暗示の形で潜ませた強制力を浸透させることにより、Red Mountain周辺に潜在する下僕を作り出し、次第にその数を増す。さらなる灰の荒野での計画のため、Kogoruhnに基盤となる作戦基地を建造する。小さな港のある村とVivecの海岸に面した下層地区とに小さな基地を作成する。秘密組織に侵入し、これを打倒する。夢の影響を受けていない者のなかから、自発的な信者を見つけ出す。地下に住む者、貧困層、反帝国運動の過激派などをこれに含む。

段階3: 小規模基地をその他の町村に拡大し、夢の送信によって影響を受けた人間を傘下に入れ、洗脳する。居住者のいない塔、遺跡を占拠し、わが手に落ちた信者に、侵入部隊あるいは非常時の戦力としての訓練を施す。政治的抵抗勢力の芽となりうるものをあぶり出し、これを敵視し、殲滅(せんめつ)する。

段階4: 帝国軍と帝国官僚の勢力を弱め、拡散し、崩壊させるために暗殺とテロを用いる。Hlaaluの帝国支持派も同様にする。Dunmerの貧困層の中の、外来の富裕層や力あるものに対する反感をあおりたてる。眠れる者(Sleepers)と夢見る者(Dreamers)をDagoth Ur地区に召喚し、第二のNumidium建造にあたらせる。


Inferring Dagoth Ur's Perspectives
Dagoth Urの見地についての推測

Dagoth Urは物事を長期にわたる時間枠で捉えている -- それは神のごとき、時を越えたスケールで、と言ってよいだろう。彼にとっては神話的な時間枠で見た場合の障害のみが、考慮に値する障害なのである。彼は自らをMorrowindを支配し、かの地を帝国から開放し、Morrowindの新たなる父となることが運命付けられた人物であると固く信じている。この見地によって考えれば、Dagoth Urが問題視している敵対者というのはTribunal、Daedraたち、皇帝、そして(Nerevarの)転生体のみとなる。

Tribunalは神器 Sunderと Keeningを失い、Vivec、Almalexia、Sotha Silの力の源も衰えた。Dagoth Urはこの3人に対して戦う場合、決定的なアドバンテージを、永久的に得たと確信している。人間の時間枠で考えれば戦いは何世紀も続くものであるかもしれないが、結果に疑いの余地はない。そしてまた、Akulakhanは圧倒的な勝利をもたらすまでの時間を大幅に減らすための道具となるだろう。

皇帝と帝国の無敗神話は長い間計り知れない脅威となってきたが、近年聞こえるCyrodiilでの不穏のうわさ、つまり皇帝の健康状態が思わしくなく、また後継ぎにまつわる不安な情勢によって脅威の規模は小さくなりつつある。だが Nerevarineが帝国諜報部の手先であり、皇帝その人に選ばれMorrowindに送り込まれたという事実が明るみになれば、これはDagoth Urの心を大きく乱すものとなるであろう。

DaedraはDagoth Urにとって邪魔な障害ではありえない。それでもなお、Daedraたちの個々の能力と、彼らに従う熱狂的な信者への影響は考慮するに値する。彼らの行動基準とその行動は読みがたいもので、Dagoth Urは彼らについても注意を払うことを忘れていない。

転生体とは聖Nerevar、すなわちその昔にDagoth Urを倒した神秘の力の具現した者であり、Dagoth Urはこれを脅威として非常に恐れている。同時にDagoth UrはNerevarを個人的によく知る者であり、Nerevarが欠点と弱点を持つ、死すべき運命のヒトであることをも知っている。Dagoth UrはNerevarの転生体をたぶらかし仲間に引き入れる、あるいは転生体と交渉する望みをいくらか持っているかもしれない。さらに、NerevarとTribunalがDagoth Urを打ち負かしたときには、彼らは強く、互いに手を結んでいたが、現在ではNerevarineとTribunalはともに弱く、対抗しあっており、袂(たもと)を分かった状態にある。したがってこれは Nerevarine と Tribunal がDagoth Urの計画上はもっとも深刻な脅威ではあるものの、今のところは彼の方が有利な状態にあると信じるだけの根拠があるわけだ。


A Recent Timescale of Dagoth Ur's Activities
[Much of the following timescale is based on inference from incomplete information.]
Dagoth Urの活動に関する近年の年表
[以下の年表の大半は不完全な情報に基づいて作られたものである]

2E 882年以前: Dagoth Urとその配下の者、Red Mountainにて眠りにつく

2E 882年: Dagoth Urと配下のash vampire たち、Red MountainのHeartの玄室にて力を取り戻し目覚める。Dagoth Ur、自ら編み出した儀式によって、heartwight(訳注:Heartから力を引き出しすとともに、Heartに従属する霊体)として自らとその眷属を結びつける。[長きに渡る眠りの間に考案された]第二のNumidiumの建造の第一段階がheartwightとゴーレムによって、Heart of Lorkhanの近くの部屋で開始される。Tribunalに第二のNumidiumの計画を秘密にしておくことは最優先事項であった。

2E 882年: Tribunal、年に一度Heartの力に浴する儀式のためRed Montainに至る。Dagoth Urとash vampireたち、Tribunalを襲う。Tribunalたちは追い出され、Kagrenac's ToolによってHeart of Lorkhanの力を得て自分たちの力を再充填することができなくなった。

2E 882年〜3E 417年: Tribunal、断続的にRed Mountainの襲撃計画を企てる。Tribunalとその支援者による軍はHeartの玄室に強行する手段を探すが、常にそれを阻まれる。Dagoth Ur、夢を送り込み"眠れる者"と"夢見る者"を招きいれる。夢の強制力によって信者集まる。弱い信者はcorprus病に侵される獣となる。抵抗力のある信者は"上位の眠れる者"(Ascended Sleepers)へと上がる力を経てより高みへ至る。

3E 400年: Kogoruhnが再度 Dagoth Utholによって占拠され、Sixth House計画の主要基地として強化される。荒廃の嵐(Blight storms)はより激しく、広くなる。魂の病がRed Mountainの近隣地域に及ぶ。

3E 410年: Gnaar Mok村近辺にSixth House基地建設。 Vivec海岸地域に基地建設。Sixth House計画は、Dagoth Urの送り込んだ夢によって精神の均衡を失った犠牲者の間に影響を広く与えるため、犯罪組織とその情報網を利用するようになる。

3E 415年: Vvardenfell島のあらゆる町にSixth House基地が存在するようになった。規模の大きいSixth House基地は人里はなれた洞窟に隠され、来るべき闘争に備えて怪物が育てられ、信者たちの訓練が行われた。

3E 417年: AlmalexiaとSotha Sil、神器KeeningとSunderをDagoth OdrrosとVemynに奪われる。VivecはAlmalexiaとSotha Silを助け出すが、Keening、Sunderの奪取には失敗し、やむなく混乱のうちにRed Mountainより撤退する。生存していたBuoyant ArmigerはTribunalが撤退を余儀なくされたことを知ってはいたが、それがどれほど深刻なものであったのかは知るよしもなかった。3人の神王たちは首都に戻り、定められた勤めを果たし続けた。TribunalはGhostfenceを支える源であるため、Heartの力を得ることができないまま次第に弱体化していった。教会司祭団の内部にはTribunalが負傷とRed Mountainに住まう反逆勢力の目覚めによる恐れによって苦しんでいるのではないかと疑いだす者も現れたが、問題の大きさを認識するまでには至らなかった。

3E 426-427年 : Sixth Houseによる、主要な帝国市民とHlaalu家の親帝国派市民の一連の暗殺事件。信者と、魂の病によって精神錯乱に陥った者による暴力事件の数は突如跳ね上がり、事態は深刻さを増す。



Noted with Concern
注意書き

1. Dagoth Urが信者の動向を知覚し、(会話以外の手段で)直接に意思の疎通ができることは間違いない。"眠れる者"と"夢見る者"はDagoth Urの声でもって、Dagoth Ur自身の意思を話すことがあるという報告がしばしばなされている。

2. Akkulakhan[第二のNumidium]の特徴、大きさ、完成の度合いについてはほとんどわかっていない。2E 282年以来、Heartの玄室に入ることができた者は誰もいないからだ。3E 417年に KeeningとSunderが奪われたが、これはAkulakhanの建造を大幅に進める助けとなったことだろう。


訳注:2Eと言うのは Second Era(第二紀)、3Eは第三紀。Morrowindのゲームの時代は3E。